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初心者のためのガスクロ講座 第10回 クロマトグラムについて

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クロマトグラム?

ガスクロなどクロマトグラフィーを使って得られた、成分それぞれの分離具合や吸光度などを電気信号に変えて、それら成分の強さを時間経過に従って記録したもの。簡単にいえばクロマトグラフィーの分析結果をグラフ化したものといえるでしょう。
次の項で実際にガスクロなどの分析機器から採取したクロマトグラムを見ながら勉強していきましょう。
  

クロマトグラム解説

図は、ある混合ガスをカラムを通し分離させ、検出器を介して採取したクロマトグラムです。図中の①~⑦について順に解説していきます。

 

①ベースライン
キャリヤーガスを流している時の出力信号の値のこと。
②RT(リテンションタイム)
測定を開始してから波形のピークまでの時間のこと。
※温度、流量、カラムの種類などが同じ条件なら、どんな濃度でもガス種ごとのRTは変化しません。「○秒後に現れるこのピークは、必ずC2H6である」と言えるわけです。
③ピーク
波形の最も高い位置(出力信号が最も大きい位置)のこと。
④分離、不分離
複数の波形が独立して表示されている状態を分離している、独立せず山が重なっている状態は不分離、となります
。 ※波形は鋭角であればあるほど測定の精度がよく、なだらかな形状であればあるほど精度はよくありません。
2つの波形が不分離であると、波形の面積からの濃度の算出ができません。できるだけ鋭角な波形にすべく、温度条件やカラムの種類などを最適な環境に整えることが重要です。
⑥リーディング
波形の前の部分が、なだらかな斜面になること。
⑥テーリング
波形の後ろの部分が、なだらかな斜面になること。
⑦ドリフト
ベースラインが安定せず、信号値がなだらかに大きく(右上がりの坂)なること。
※カラムに通すガスの濃度が極端に濃すぎたり長時間メンテナンスせず使用し続けたりすると、ベースラインが不安定になってしまいます。エージングなどを行い、カラムを洗浄しましょう。
 

 

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