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初心者のためのガスクロ講座番外編 第24回 「二酸化炭素について Part 2」

第22回で解説しました二酸化炭素について、今回は更に詳しく解説していきます。

 

大気中の二酸化炭素の濃度

2000年ごろはおよそ370ppmでしたので、20年で10%以上上昇したことになります。
(ちなみに産業革命以前の1750年での濃度は280ppmくらいであったと言われています)

 

二酸化炭素の排出元

昨今の二酸化炭素の急激な増加の主な原因については諸説ありますが、最近の研究では土壌からの排出がかなりの量を占めているという報告があります。(人間の活動で排出する二酸化炭素の10倍ともいわれています)その中でも土壌内の微生物による有機物分解の活動(倒れた木や落ち葉を分解して土にする)の副産物として排出される二酸化炭素が多くを占めるようです。
またこれら微生物の活動は温度が上がると活動も活発になり、排出される二酸化炭素も増えるとのことです。

 

二酸化炭素濃度の季節変化

二酸化炭素の濃度は季節によって変動します。
(右グラフ参照)
これは地球上の植物の活動によるためのものです。植物の活動が活発になる夏は光合成が盛んに行われ、二酸化炭素をたくさん消費しますので濃度は低くなります。
冬は光合成より呼吸や分解活動が優位になり、濃度は増加します。

 

二酸化炭素は北の方が濃い?

世界各国で二酸化炭素の濃度は計測されていますが、計測地によって、特に緯度によって二酸化炭素の濃度は大きく違います。
(右グラフ参照)
これは北半球が南半球と比べて陸地の面積が多いことと深い関係があります。主な二酸化炭素の放出元・排出源は森林や土壌です。陸地の面積が大きいと森林や土壌も多くなり、グラフのように二酸化炭素の増減が大きくなります。これにより北半球のほうが季節の濃度の増減は大きくなります。

 

出典:上グラフ「地球全体の二酸化炭素の経年変化」下グラフ「緯度帯ごとに平均した大気中の二酸化炭素濃度の変動」(気象庁ホームページより)
   気象庁ホームページ(https://ds.data.jma.go.jp/ghg/kanshi/ghgp/co2_trend.html)

 

 

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