初心者のための ガスクロ 講座 第1回 ガスクロとは?

ガスクロ (ガスクロマトグラフ)とは、気体の中の特定のガスの濃度を測る装置です。目に見えない気体の濃度を教えてくれる、とても便利な装置です。
「私たちの街の空気には、有害物質はどれくらい含まれているの?」「製鉄工場の溶鉱炉から出てくる様々なガスの濃度が知りたい!」など、いろんなところで ガスクロ は活躍しています。
濃度とは?
例えば、皆さんがいつも吸っている空気は、窒素が約78%、酸素が約20%の割合で混合されている混合ガスとも言えます。更に、下図で示すように、残りの約2%の中にもたくさんの種類のガスが存在します。 ガスクロ は、このようなとても薄い濃度のガスも計ることができます。

ppm?
「ppm」は濃度の単位です。
濃度を示す単位は「%」が一般的ですが、ppmはさらに薄い濃度を示す単位です。
1%=10000ppmと、覚えておきましょう。(1000ppmとよく間違うので注意しましょう)
ガスクロ でどうやって測るの?
ガスクロ にも様々な種類がありますが、一般的な ガスクロ は下図のような構造になっています。 測りたいガスをサンプルガス入口に入れれば、ガスの濃度はクロマトチャートに波形となって出てきます。
次回から、 ガスクロ についてもう少し詳しく勉強していきましょう。
