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初心者のための ガスクロ 講座番外編 第3回 フロー図 の記号について(前編)

ガスクロ 講座番外編

フロー図 とは?

フロー図 とは、演算データ、処理の流れ、装置内部などを表現するために記号を用いて表した図表のことです。
ガスクロなどの取扱説明書やカタログなど、いろんなところでフロー図は出てきます。フロー図には電気配線図や業務フローなど様々な種類があり、分野によって記号も多種多様です。
今回は我々がよく目にする、ガスの流路を簡略化したフロー図の記号の意味について、代表的なものを紹介します。

2方バルブ

2方バルブ
1本のガスの流路を手動で遮断・流通します。

3方バルブ

3方バルブ
1本のガスの流路を手動で2方向のいずれかに向かわせます。「COM」の位置から他の2箇所のどちらかにしか流路変更はできません。

2方電磁弁

2方電磁弁(2方ソレノイドバルブ)
2方バルブを手動ではなく電動で開閉するバルブです。
「NC」…ノーマルクローズは、電気が通っていなければ閉じているという意味。
「NO」…ノーマルオープンは、電気が通っていなければ開いているという意味。

3方電磁弁

3方電磁弁(3方ソレノイドバルブ)
3方バルブを手動ではなく電動で操作するバルブです。「COM」の位置から他の2箇所のどちらかにしか流路変更はできません。非通電時は「COM」と「NO」が通じ、通電時は「COM」と「NC」が通じます。

空圧弁

空圧弁
空気などのガス圧力を利用し、内部のシリンダーを動かして流路を開閉する部品です。高温部や防爆部など、手動弁・電磁弁共に使用できない箇所などで使用されます。駆動させるための圧縮空気などを用意する必要があります。

減圧弁

減圧弁(レギュレータ)
1次側の高圧ガスを調圧し、2次側に安定した圧力のガスを供給します。手動で圧力を調整できるものだけでなく、電動で圧力を調整できるものもあります。

背圧弁

背圧弁(バックプレッシャーレギュレータ)
1次側のガスを任意の圧力まで溜め込むことができます。任意の圧力に到達すれば、それ以上の圧力にならず2次側にガスは排出されます。

安全弁

安全弁(リリーフバルブ)
1次側に接続されている蒸気タンクなどの、内圧の上昇による破裂の事故を防止するための部品です。1次側が設定圧力以上になればガスは2次側へ排気されます。

逆止弁

逆止弁
ガスの逆流を防止する部品です。1次側から2次側(矢印の方向)にしかガスは流れません。

今回はここまで、続きは次回講座へ