初心者のための ガスクロ 講座番外編 第6回 水蒸気について その2
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今回もひき続き、「水」についてのお話です。
前回ご紹介したバブラーについてもう少し詳しく解説していきます。
バブラーとその周辺機器
前回の講座で説明した基本的なバブラーだけでは、目的の水蒸気量を正確に得ることはできません。これからご紹介するバブラーは、併用して利用される周辺機器も含めた実用的なバブラーです。 これなら、目的の水蒸気量、目的の流量、目的のガス温度が自在に採取できます。
実用的なバブラー動作の流れについて
①適量のガスを流す
バブラーへガスを流します。
②水温を上げて水蒸気の絶対量を増やす
水温を上げれば蒸気圧も大きくなり、発生する水蒸気も多くなります。 バブラーに設置されているヒーターと温調器を稼動させ、バブラー内の水を任意の水温まで上昇させます。 バブラーで発生させる加湿ガスは、求めたい水蒸気量・相対湿度と比較して多めに確保するようにします。
③水蒸気ガスをドライガスで希釈する
バブラーで発生させた水蒸気ガスを別のラインからのドライガスと混合させます。
④露点計で現在の加湿ガスの露点を表示
ドライガスと混合した現在の加湿ガスの露点温度を表示させ、2台のマスフローコントローラの流量を調節し、目的の流量、目的の水蒸気量を作り出します。(専用のソフトを使用すれば、一連の計算・操作を自動的に行うこともできます)加湿ガスの水蒸気が結露しないよう、バブラーやガス配管、露点計センサー部もヒーターで加熱し、保温材で熱が逃げないようにします。
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