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第二技術部 日常の仕事「動作確認」(JPA301編)

こんにちは、JSL 第二技術部の UENO です。
当ブログをいつもご愛読いただきまして、誠にありがとうございます。

「第二技術部 日常の仕事」では、過去に第1、2弾で元素分析装置の分析を紹介しました。今回の第3弾では、低温灰化装置 JPA301の動作確認を紹介したいと思います。

低温灰化装置 JPA301 の動作確認

(詳細は「製品一覧 – JPA301」参照)

低温灰化装置は、端的に言えばプラズマを利用して物を灰化する装置です。(元素分析装置ではありません!)

過去2回紹介した元素分析装置とは異なり、JPA301 はこの装置単体で何かを分析する装置ではなく、分析をするための前処理装置になります。

最もご利用の多い例を挙げると、建材にアスベストが含まれているかどうかを調べるため、解体作業時に使用した集塵機のフィルターを JPA301 で灰化し、灰化サンプルからアスベストの有無を(顕微鏡などで)確認するという用途があります。

※アスベストとは、天然に産出する繊維状の鉱物の総称です。耐火性、断熱性などに優れたことから建材として多く用いられましたが、人体に有害であるとして、現在は製造・使用ともに禁止されています。

JPA301 の動作確認(のひとつとして)で、直径 90mm のろ紙の灰化処理を行います。

JPA301 による灰化処理の操作は、基本的に「自動処理」です。スタートボタンを押せば、自動で灰化処理を行ってくれます。

ただし、反射波と呼ばれるものがメーターで表示されており、(細かい話を割愛しますが)機構上、この反射波のメーターをできるだけ「0」に近づける必要があります。反射波も自動調整の機能を持っていますが、自動で調整しきれなかった場合は2つの操作キーを使って調整する必要があります。
私はまだ装置に触れて、日が浅いせいか、この調整で苦労をすることが時折あります。(とはいえ、数分の話なのですが)先輩が調整すると、一瞬で終わります・・・(汗)

反射波の調整ができたら、あとは(動作確認のために)設定した灰化時間が経つのを待ちます。今回のろ紙の灰化時間では、1時間を設定します。

灰化の様子を紹介します。装置内は、はじめに白い発光が見られます。

灰化が終わるころは、ピンク色の発光に変わっています。(導入するガスや発生するガスの種類によって、プラズマ化する際の発光の色が違います)

灰化時の様子(プラズマの発光)に問題がないこと、灰化処理終了後には、ろ紙がなくなっていること、といった試験内容がすべて確認できれば「動作に問題なし」として、無事に社内基準を満たし、出荷できる装置として認められることになります。

今回は、「第二技術部 日常の仕事」から、「低温灰化装置 JPA301の動作確認」をご紹介しました。どうだったでしょうか。社内の雰囲気がすこしでも伝われば、うれしく思います。

今後とも当社の魅力発信ブログをよろしくお願いします!🤲