初心者のための ガスクロ 講座番外編 第10回 ストップバルブについて
番外編第3回と番外編第4回でフロー図の記号について勉強しましたが、今回は ガスクロ の前処理装置などでもよく使用するストップバルブ類について、もう少し詳しく勉強しましょう。
ストップバルブって何?
ストップバルブとはその名の通り、流路をストップする(遮断する)バルブです。 流路の配置場所によって、ガスを流す/止めるの動作や、メインの流路をバイパスラインに通すなど、動きはシンプルですが配置場所によって様々な役割を担います。
手動バルブと自動バルブ
ストップバルブには手動タイプと自動タイプがあります。
手動タイプは配管に接続されているバルブのハンドルを回すことでそのバルブを開閉します。
自動バルブは装置に付いている開閉スイッチを押すことで、対象のバルブを動作できます。
自動バルブのメリット
・同時に複数のバルブを動作させることができる
・狭いところに手を伸ばしてハンドルを回さなくてもよい
・遠くに設置されているバルブを動作させることができる
・恒温槽などの高温部や、その他いろんな環境下で動作できる
電磁弁と空圧弁
自動タイプは大きく分けて「電磁弁」と「空圧弁」があります。
●電磁弁
バネと電磁石が内蔵されており、通常はバネの力でバルブは閉じています。
電気を通すと、電磁石が働きバネの力を上回り、バルブが開きます。上記はノーマルクローズタイプですが、ノーマルオープンタイプは上記のバルブの開閉が逆になっています。
●空圧弁
空気圧を利用し、バルブの開閉を行います。
駆動用の空圧ライン(計装AIR)を準備する必要があります。電磁弁のようにバネと空圧で開閉するタイプ(空圧ラインは1ライン必要)と、バネを使わず「開」と「閉」それぞれに空圧ラインを使用するタイプ(空圧ラインは2ライン必要) があります。
また、駆動用空圧ラインを制御するために小型で簡易な電磁弁が必要です。