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初心者のための ガスクロ 講座 第1回 ガスクロとは? 

初心者のためのガスクロ講座タイトル

ガスクロ (ガスクロマトグラフ)とは、目に見えない気体の中の特定のガス濃度を測ることができる装置です。
私たちの身の回りには、様々な気体が存在します。空気中の酸素や二酸化炭素、工場から排出されるガス、そして料理の香り… これらの気体の濃度を正確に知ることは、環境保護や健康管理、製品開発など、様々な分野で非常に重要です。

様々な場面で活躍する ガスクロ

●街の空気の安全を守る
大気汚染は、私たちの健康に大きな影響を与えます。ガスクロは、街の空気中の有害物質(二酸化窒素、一酸化炭素、ベンゼンなど)を正確に測定し、大気汚染の程度を把握するのに役立ちます。
●工場の排ガスを監視する
工場から排出されるガスには、様々な種類のものがあり、中には人体や環境に悪影響を与えるものもあります。ガスクロは、これらのガスを個別に検出し、濃度を測定することで、工場の排ガスが環境基準を満たしているかどうかを確認することができます。
●食品の品質管理
食品の香りは、その品質を判断する重要な指標の一つです。ガスクロは、食品中の揮発性有機化合物を分析することで、香りの成分や強度を測定することができます。
●医薬品の開発
医薬品の開発においては、有効成分の分析や代謝過程の解明が重要です。ガスクロは、医薬品中の微量成分を分析することで、これらの研究に役立ちます。
●その他
ガスクロは、上記以外にも、科学捜査、考古学、化学物質の分析など、様々な分野で活用されています。

ガス濃度とは?

ガス濃度とは、空気やその他の気体混合物中に含まれる特定のガスの量を、その混合物の全体量に対する割合で表したものです。皆さんがいつも吸っている空気は、窒素が約78%、酸素が約20%の割合で混合されている混合ガスとも言えます。残りの約2%の中には、二酸化炭素、ネオン、ヘリウムなど、様々な種類のガスが含まれています。これらのガスは、それぞれ異なる役割を持ち、私たちの生活や環境に影響を与えています。
ガスクロマトグラフは、このような微量なガスの濃度も正確に測定することができる装置です。

空気中の成分濃度

ppm?

「ppm」は、”parts per million”の略で濃度を表す単位の一つです。
濃度を示す単位は「%」が一般的ですが、ppmはさらに薄い濃度を示す単位です。
1%=10000ppmと、覚えておきましょう。(1000ppmとよく間違うので注意しましょう)

ガスクロ でどうやって測るの?

ガスクロ にも様々な種類がありますが、一般的な ガスクロ は下図のような構造になっています。 測りたいガスをサンプルガス入口に入れれば、ガスの濃度はクロマトチャートに波形となって出てきます。
次回から、 ガスクロ についてもう少し詳しく勉強していきましょう。

ガスクロの仕組み